システムエンジニアはとても人気の高い職種ですが、どのような仕事でどういった魅力があるのでしょう?
小学校でもプログラミングの教育が開始されるなど、現代のビジネスには欠かせない技術となっています。
こちらでは、システムエンジニアという仕事についてご紹介していますので、システムエンジニアに挑戦してみたい方はぜひご参考ください。
システムエンジニアという仕事の面白さ
作りあげる達成感
昨今、様々な場所でシステムは利用されています。
例えば、電子マネーやスーパーのレジ、ショップの商品管理システムなど、私たちの身近でシステムは活用されています。
そんなシステムを自分で企画・設計して、誰かの生活に溶け込んで便利に利用されるというのは、とても魅力的なものです。
企画から完成するまでに持てる限りの知識と経験を活かして作りあげたシステムが完成した時には、大きな達成感を得ることが出来るでしょう。
技術スキルが向上して知識が増える
より満足してもらえるシステム開発をするには、多くの知識やノウハウが必要になります。
これらを積極的に吸収し、身につけることで技術スキルが向上していくのです。
技術の推移が激しいIT業界は、常に他の新製品の情報を収集したり、メーカーの技術レポートに目を通すなどをして、
新しい技術を勉強していく必要があるのです。
業務の中で、新しい技術と接触する機会も多くあるため、知識の幅を広げることも出来ます。
そのため常に時代の最先端技術に触れているという喜びが感じられるでしょう。
また、身につけた技術を活かして更なるキャリアアップを目指すことも出来るため、やりがいを感じることが出来ます。
多くの人に感謝される喜び
お客様と一緒に考えて作りあげたシステムを納品した際、相手の喜んでくれる顔を見ると大きな満足感が得られるものです。
また、時には「とても便利」「役に立った」といった感想や感謝の気持ちが届くこともあります。
そういった時には、完成までの辛い日々を忘れることができ、これからの業務に対する大きなモチベーションにもなります。
プロジェクトメンバー全員で成果を出すことが出来れば、みんなでこの喜びを共有することが出来ます。
こういったお客様の素直な気持ちを目の前で感じることが出来るというのも、システムエンジニアとして働く魅力の1つです。
システムエンジニアに必要なスキル
コミュニケーション能力
システムエンジニアにとって、コミュニケーション能力はとても大切です。
システムエンジニアは、クライアントやプロジェクトメンバーと深い関わりを持ちます。
プレゼンテーションや打ち合わせなどは、コミュニケーション能力がないとお客様に納得してもらうことが出来ないでしょう。
高いコミュニケーション能力があれば、お客様の要求を把握して適切な提案をすることができ、信頼を得ることが出来ます。
また、プロジェクトメンバーとは、何度も議論を交わすことが多くあります。
その際、メンバー同士のコミュニケーションがしっかりと取れていれば、より良いシステム開発が出来るでしょう。
技術力
システムエンジニアとして活躍するためには、高い技術力も求められます。特にIT業界は、時代の流れと共に変化をし続ける業界でもあります。
その流れにしっかりと追いつき、勉強していくことで常に新しい技術を身につけることがとても大切なのです。
また、システムエンジニアは開発プロジェクトを管理することも多く、プログラマーに対して指示・指導を行うこともあります。
その際、プログラミングに関する基礎知識は必要となるでしょう。幅広い知識を身につけることで、重宝される人材となります。
論理的思考力
論理的思考力とは、物事に潜む法則を的確に見抜き、その法則に対応することが出来る力のことです。
論理的思考力は、システムエンジニアにとって最も重要で基本的なスキルとなっています。
物事を論理的に考えることが出来なければ、ちょっとした応用に対応することが出来ません。
また、何が分からないのか自分でも把握することが出来ないため、相手にきちんと伝えることも出来なくなるのです。
論理的思考力は訓練によって確実に習得出来るスキルで、頭の中であれやこれやと思考することが好きな方はシステムエンジニアに向いていると言えるでしょう。
システムエンジニアの将来性
システムエンジニアは重宝される職種
ネット社会と言われている現代、普段の業務でインターネットを利用することは当たり前となってきました。
また、多くの企業がインターネットを利用したサービスや商品を提供しています。
そのため、豊富な知識と経験を持つシステムエンジニアを求めている企業は多くあるのです。
しかし、システムエンジニアは高度な知識と技術を必要とすることから、育成に時間がかかり人材が不足しているという現状があります。
そういったことから、システムエンジニアは重宝される職種となり、年間を通して社員募集が行われています。
これからの需要も期待出来る
コンピュータやスマホの普及により、今では誰でも気軽にインターネットを楽しめるようになりました。
今後もインターネットは成長を続け、需要が広がっていくと予想されます。
コンピュータで使用するOSやアプリケーションなどのソフトウェアの開発、
データベースやネットワークなどを管理するシステムエンジニアは、活躍の場を広げていくことが出来るでしょう。
システムエンジニアの社員募集は新卒だけではなく、中途採用も常に行われているため、転職としてもシステムエンジニアは人気があります。
キャリアアップの可能性
システムエンジニアとして、実績を積めば将来的にスペシャリストやマネージメント職にキャリアアップすることが出来ます。
能力が高ければ高いほど上を目指すことができ、より高い報酬を目指すことも可能となるのです。
また、経験を豊富に積んでいるシステムエンジニアほど重宝され、引く手数多となるでしょう。
もちろん、その分人よりもたくさん勉強したり、スキルを身につけたり、常に最先端の情報を収集するなどの努力は必要になりますが、
こういった努力をキャリアアップにつなげることが出来るというのはとても魅力的でしょう。
SEとして働く上での健康維持のポイント
SEとして長く活躍するには、健康をしっかりと維持することも仕事の1つです。
太陽の光を浴びる
SEはパソコンを操作するのが仕事のため、パソコンを守るために湿度・温度を低く保ち、直射日光がなるべく入らないようにしています。
そうなると、1日で太陽の光を浴びる機会というのが少なくなります。
1日中太陽の光を浴びず、運動もしない、休日には寝てばかりという日々を過ごしてしまうと、
体内時計が狂ってしまい、意欲がなくなり、イライラ感が続いてしまうことがあります。
そのため、目が覚めたときや休日の朝などに太陽の光をしっかりと浴びて体内時計をリセットしてあげることがとても大切なのです。
体を動かす
デスクワークが多いSEにとって、腰痛は職業病でしょう。
辛い腰痛を解消するには、しっかりと体を動かすことが大切です。
お風呂上がりのストレッチ、ジョギング、ジムなどで体を動かすのもいいですが、
仕事中のちょっとした空き時間や休憩時間にも固まった筋肉をほぐしてあげましょう。
腰が固まってきたなと感じたときに、ちょっとでも腰を動かしてあげることで、固まった筋肉が動いて柔らかくなります。
すると血流が良くなり、腰周りに溜まっていた疲労物質も流れていくのです。
椅子に座ったままでもいいですが、立ってストレッチをすることで腰に繋がっている太ももの筋肉も柔らかくなるのでおすすめです。
バランスのとれた食事を心がける
お昼にコンビニ弁当を食べたり、外食をしているという方は多くいらっしゃるでしょう。
また、残業が続くときには夜食にカップラーメンが当たり前という方も多くいらっしゃいます。
こういった食生活を続けていると、栄養バランスが乱れてしまいます。
そのため、普段からバランスの良い食事を心がけることがとても大切なのです。
それでも自炊している時間がないという方は、コンビニでの食事の選び方に注意しましょう。
まず、おにぎりや汁物はしっかりと食べましょう。
そして、1日に1個は卵を選ぶようにしてください。豆腐や納豆なども合わせてとるといいでしょう。
また、無糖の炭酸水もおすすめです。炭酸水はお腹が膨れて満腹感がある上、消化を助ける働きも期待出来ます。
システムエンジニアの資格の重要性
システムエンジニアにとって資格とは
システムエンジニアにとって、資格は必ずしも必要というものではありません。
システムエンジニアで重要視されているのは、資格よりも経験や実績、高い技術力なのです。
しかし、資格を取得することで様々なメリットが期待出来ます。例えば、キャリアアップが期待出来るという点です。
最近では、課長や部長に昇進するためには上位のスペシャリスト資格を取得することが最低条件となっている会社も多くなっています。
また、資格は自分をアピールする材料でもあります。資格を持っていれば自分の知識を証明することができ、相手にとっても好印象となります。
システムエンジニアとしての将来を考えるのであれば、資格は強力な武器となるのです。
システムエンジニアだったら持っておきたい資格
■情報処理技術者
こちらの資格は、IT業界から評価の高い資格です。IT技術者としての知識・技術を客観的に証明することが出来ます。
レベルが1から4まであり、レベル1は情報技術において基本的な知識の有無を判断する試験で、
レベル2は情報技術のベースである知識と技術を有し実践的な応用スキルを習得していることを判断する試験となっています。
レベル3は情報技術者として実践的な知識や技術を有しておりプロジェクトにおいて戦略を立てられるかどうかを判断する試験で、
レベル4は高度IT人材として確立した専門知識を持っていることの証明となります。
■応用情報技術者
こちらは、基本情報技術者に合格した人が次に目指す試験です。業務経験を積み、IT技術に関する深い知識を持つ者を対象としており、
この試験に合格すればシステムの設計・開発・運用に関して十分な知識と技術を持っていることの証明になります。
■オラクルマスター
こちらは、情報処理のベンダー試験の中では比較的知名度の高いデータベースの認定試験です。
難易度はブロンド・シルバー・ゴールド・プラチナの4段階あり、シルバー以降は世界で通用します。
Oracle DBの管理能力や、操作に必要とされるSQL文などに関する知識と技術を客観的に示すことが出来ます。
■Linux技術者認定
こちらは、多くの企業で使われているLinuxに関する知識と技術を証明出来る世界共通基準の認定試験です。
受験者数は世界最大規模の多さを誇り、とても人気の高い世界水準のIT資格なのです。
キャリアを広げるためにも、取得しておいて損はありません。
システムエンジニアとプログラマーについて
システムエンジニア(SE)と、プログラマー(PG)の業務内容には違いがあります。
注目を集めているIT業界の技術者として働きたいと考えられている場合は、
それぞれの業務内容や役割を知っておくことで入社後のミスマッチを防ぎ、楽しく・効率良く業務に取り組める職種を選ぶことが出来ます。
システムの提案・設計をするシステムエンジニア
魅力的なシステムを開発するためには、ヒアリングを取り入れてクライアントの要望を聞き出す必要があります。
クライアントのニーズに合ったシステムを設計するため、ヒアリングもシステムエンジニアが手掛ける大切な業務の一つです。
もちろん、場合によっては構築まで行うこともあります。
一般的にシステムエンジニアは、クライアントが希望するシステムの内容を把握し、ニーズに合ったシステムを作るために必要となる設計書を作る、
アフターフォローなどのマネジメント業務を行う職種と考えておくと良いでしょう。
設計したシステムを作るプログラマー
プログラマーの業務は、システムエンジニアが提案・設計したシステムを構築することです。
作成したシステムの確認テストや修正、納品も行う特徴があるため、
システム開発に関する技術を身につけたいと考えられている方には、成長に繋がる環境となるでしょう。
システムを制作する際には、設計をしたシステムエンジニアと協力をすることが大切になるため、
実装力だけでなく協調性が必要となります。
エンジニアの仕事に楽しく取り組むコツ
協調性が求められるシステムエンジニア(SE)やプログラマー(PG)の仕事は、
コツを掴むことでより一層楽しく業務に取り組むことが出来るようになります。
自分が置かれている環境を上手く活かす
エンジニアが手掛ける業務は、一人で行う業務よりも周囲のメンバーと協力をして取り組むことが多いため、
「足を引っ張っていたらどうしよう」と、不安を抱かれている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、周囲の協力が必要となるエンジニアの職場は、同じ目標を持つチームであり、サポートをし合える環境ということを忘れていませんか?
ストレスが溜まった場合や上手く業務に取り組めない場合にも、いざという時に周囲のメンバーに相談をすることで、
強い味方と一緒に乗り越えられる環境が整っていることに気がついてください。
好奇心を持ち続ける
多くの人と携わるエンジニアの仕事に楽しく取り組むためには、好奇心を持ち続けることも一つのコツとなります。
システムエンジニアやプログラマーは、働き方次第で自分を成長させることが出来ます。
難しい言語や作業ばかり目にしていると、ネガティブになってしまうかもしれません。
しかし、システム開発に関する知識や技術の一つ一つに好奇心を持つと、楽しく業務に取り組めるようになるのです。
成長した理想像に近づくためには、このような好奇心がカギとなるのです。
文系・理系を問わないプログラマー
「活躍している人は理系」という印象が強いプログラマー(PG)ですが、実は文系・理系を問わず、挑戦することが出来る職種です。
時間が経つと差が無くなることもある
文系からプログラマーを目指す際につまずくポイントとして、システムを開発する上で欠かすことが出来ない「プログラミング言語」があります。
文系が難しいと思うプログラミング言語も、理系なら簡単に覚えることが出来ると考えられている方は多いでしょう。
理系がプログラミング言語をすぐに使うことが出来るようになるのは、使った経験があるだけなのです。
そのため文系でも経験を積めば、簡単に使えるようになります。
入社時は理系が有利になってしまうこともありますが、
入社期間が長ければ長くなるほど、業務に取り組む上で持っている能力を発揮出来るポイントを見つけられるようになるため、
差を埋めることが出来るようになります。
自分に自信を持てば文系・理系は関係ない
仕事が出来る・出来ないという違いは、自分にどれだけの自信があるか、どれだけ結果を出せているかという点がポイントとなります。
プログラマーになるためには、文系・理系は関係ありません。
なかなかプログラミング言語を身につけることが出来ない文系でも、語学やコミュニケーション能力など有利になる部分が現れるでしょう。
そのため文系だから、理系だからということではなく、自分が自信を持っていれば、挑戦・成長することが出来るのです。
SEとして現場復帰するためにしておきたいこと
ブランクがありながらも、再びSEとして現場に復帰するためにはしておきたいことがいくつかあります。
SEとしての経験の整理
ブランクがあって現場復帰を考えている人の中には、1年程度のSE経験しかないという人もいれば、
プロジェクトリーダーを何度も務めたことがある経験豊富な人もいます。
企業がSEを雇用する場合、ほとんどがその人の経験によって配置が決定します。
この時、SEとしての経験年数を曖昧なままに伝えてしまうと、経験が少ない人が上流工程を担当したり、その逆のことも考えられます。
そうなってしまうと経験が少ない人は大きなプレッシャーを感じてしまいますし、経験豊富な人は物足りなさを感じることが考えられます。
そのためSEとして現場復帰する際には自分がどのような経験があるのかをきちんと整理し、正確に伝えることが大切です。
SEに必須な資格の取得
IT業界というのはご存知のように、新たな技術や手法が次々と開発・研究・実用化される「日進月歩」の世界です。
したがってブランクがある、もしくはブランクの期間が長いと、既にその技術や手法が使われていないことがあります。
確かに、考え方や技術要素は過去の技術や手法の応用・進化という場合も多いですが、技術や手法が全く使用されていないことも可能性としては0ではありません。
自分が持つ経験や資格が活きないことも十分に考えられるのです。
そうならないためにも、ブランクがあってSEとして現場復帰する際には、
SEに必須な資格(有しておくと就業する際に役立つ資格、応用情報技術者資格やオラクルマスターなど)を取得しておくことも大切です。
一流のシステムエンジニアになるためには
一流のシステムエンジニアになるためには、困難を楽しみ、新しいものに注目し、継続することを意識してみましょう。
それが一流のシステムエンジニアになるための第一歩です。
困難を楽しむメンタル
システムエンジニアの仕事では、度々難しい課題にぶつかります。
この時、優秀なシステムエンジニアというのは、そのような課題が挙がったことに胸を躍らせています。
「何としてもこの課題をクリアにする」という熱意に溢れ、課題のことを四六時中考えるようになり、課題クリアのためにあらゆる方法を試行錯誤します。
つまり、一流のシステムエンジニアになるためには、どんなに困難な課題でも楽しめるメンタルを持つことが求められるのです。
適応力
IT業界では新しい技術や手法はすぐに試して身につけ、それを使用するスキルが求められます。
初めて目にするものを、すぐに自分のものにする「適応力」が必要なのです。
どのような業界でも新しいものに注目することは大切ですが、変化が著しいIT業界ではより適応する能力が重視されます。
常に自ら学んで身につけるというプロセスが、一流のシステムエンジニアになるためには欠かせません。
継続性
相対性理論で知られるアインシュタインを、人は「天才」の一言で表現するでしょう。
しかし、アインシュタイン本人は「私は天才ではなく、人よりも一つのことに長く付き合っただけ」と述べています。
要するにアインシュタインは、自分の成果が才能だけのものではなく長年真剣にやりぬいた結果と述べているのです。
それはどの職種にも当てはめることができ、システムエンジニアも同様です。
相対性理論で知られるアインシュタインを、人は「天才」の一言で表現するでしょう。
しかし、アインシュタイン本人は「私は天才ではなく、人よりも一つのことに長く付き合っただけ」と述べています。
要するにアインシュタインは、自分の成果が才能だけのものではなく長年真剣にやりぬいた結果と述べているのです。
それはどの職種にも当てはめることができ、システムエンジニアも同様です。
一流のシステムエンジニアになるためには「継続性」が大切であると言えます。